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  • tic-straight

言葉だけの世界

更新日:9月2日

テレビやネットニュース、それによる世間の反応の仕方に違和感を覚える。


賞賛したいことは過度に神格化され、


望まれない態度は徹底的に卑下される。


簡単に情報が拡散でき、尚且つ誰でも簡単に発信できることは素晴らしい。


だが、受け取り方があまりにも空虚なものになっている気がする。


つまり、


発信者の深いところでの発信意図や、共有したい感覚、裏の裏の裏を読むような、


受け取り側の想像力が圧倒的に希薄になっている気がする。


それは言葉自体がそうさせる性質を持っているからだろう。


『言葉は精神そのものである』という、安部公房氏の言うように、


精神という身体性から脱却して抽象化されたものであるがゆえに、


言葉が独り歩きする怖さがある。


そして、言葉という精神性の豊かさは、身体性の豊かさがあってのことだろう。



乏しい精神性では言葉を発する人の表情や口調、体調、真に意味するところは


すべて省かれる。


豊かな身体性に基づく豊かな精神性による言葉という力を


手に入れたからこそできたこともあるが、


乏しい身体性に基づく乏しい精神性によって自他を滅ぼすことになるかもしれない。


貧しい身体性による貧しい幻影だけで生きるのか、


豊かな身体性による豊かな精神性(幻影)と共に生きるのか。


身体性から益々離れていく人間の営みは、


地球にいる限り地球の重力から逃れられないようなものかもしれない。


身体性を捨てるか、取り戻すか。


どちらを取っても間違いではないと思うが、


あなたならどうする?



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